EZバーシリーズ
豊富なラインナップで、小内径加工のツーリングを思いのままに
京セラのスモールツールのベストセラー「EZバーシリーズ」
チップ交換を簡単にする独自構造を持ち、小内径の旋削から溝入れ、ねじ切りまで様々な加工用途に対応。切りくず処理に優れるGブレーカの発売(2022年1月)によって、そのラインナップは完成しました。ここでは、EZバーの豊富なレパートリーを4つの観点で紐解きます。
工具を分類する第1の観点は加工用途です。EZバーのラインナップは、加工用途別に9種類に分類することができます。内径旋削加工では、45°面取り加工や倣い加工など幅広い加工に対応します。溝入れ加工では溝幅公差±0.03で高精度加工に対応し、ねじ切り加工ではM4メートルねじの加工も可能です。小内径加工の多くはEZバーで対応することができます。
その中でも、内径加工用には全4種のブレーカラインナップがあり、被削材や加工方針に合わせてブレーカを選択することができます。新発売のGブレーカは切りくず処理重視。切りくずカールが安定し、分断性も良好になります。
また、H / G / Fブレーカ向けにラインナップしている新PVDコーティングPR1725は、MEGACOAT® NANO PLUSの採用により、長寿命と優れた仕上げ面の両立を実現します。設備稼働率の向上や、品質管理のコストダウンにつながります。
精度を重視するか、コストを重視するかも大切なポイントです。内径加工用ソリッドバーは、高精度タイプHP / 標準タイプSTにさらに分類されます。高精度タイプHPは、標準タイプSTに比べて厳しいチップ公差設定となっています。
スリーブは3種類から選択可能。位置決め機能付きのEZH-CT(内部給油にも対応)とEZH-HPでEZバーの魅力を体験してください。簡単位置決めと高い繰り返し精度に加え、高い拘束力で加工中のチップの動きを抑え、加工寸法のばらつき低減にも効果を発揮します。
切削条件:Vc=66m/min, ap=0.1mm, f=0.02mm/rev, Wet (油性) 被削材:SK4
ここまで、EZバーの豊富なレパ―トリーを、加工用途、ブレーカ、ソリッドバーのタイプ、スリーブの4つの観点でご紹介しました。
さらに、刃先交換式 EZバーPLUSもラインナップ(最小加工径Φ5~)しています。EZアジャスト構造により、ボーリングバーに比べ装着時間を大幅に短縮します。