3次元ブレーカ付きPCDチップ
アルミ合金加工の課題を解決する
アルミ合金は、自動車産業や航空機産業などさまざまなものづくりの現場で需要が高まっています。今回は、アルミ合金の切削加工における課題を解決し、さらなる生産性向上を実現する小物部品加工用工具をご紹介します。
一般にアルミ合金加工は切削抵抗が低く、超硬やDLCコーティング、PCDチップを用いた高速加工が可能です。しかし、その一方で切りくずが伸びやすいという課題もあります。それによって、仕上げ面品位の低下や歩留まり悪化、マシンの停止につながることがあります。
切りくずトラブル解消のカギは3次元ブレーカです。3次元ブレーカ付きPCDチップ APDブレーカ / AGTブレーカは、ブレーカ効果で切りくずをコントロールし、生産性向上を実現します。
超微粒ダイヤモンドチップに、複雑形状の3次元ブレーカを搭載。独自デザインのブレーカは、切込み1.0mm以下の仕上げ領域で威力を発揮します。幅広い切削条件で切りくずをコントロールし、安定加工を実現。
切りくず処理を比較すると、他社品Aでは多くの条件で切りくずが伸びているのに対し、APDブレーカでは十分にコントロールされ、適切な長さで切断されていることが分かります。
切りくず処理比較(当社比較)
切りくず処理、仕上げ面の比較(当社比較)